カマド スマートグリル B6型 UG-43とボンスター・ロールパッド B-005
先日に引き続き、防災兼キャンプ用品を紹介。今回はこちら。
一人用バーベキューグリル:「カマド スマートグリル B6型 (3段調節) UG-43」
パッケージ
表
コンパクト(収納時はB6サイズ)。
裏
組み立て方や、注意事項が書いてある。
中身
(左から右へ)ゴトク、炭受け、バーベキュー網、下に敷かれているのは、取扱説明書。
本体と受け皿
収納袋
組み立てた姿
幅200×奥行125×高さ180mmで、重さは760g。
収納の仕方
こんな感じでしまう模様。(外箱に書いてある説明書と左右が逆だが、左右対称のようなので問題はない・・・と思う。)
本体を閉じた状態で、横から見るとこんな感じ。
上面に見える3段の四角い穴に、受け皿を引っ掛ける仕組みで、火力を3段階調節可能。
使ってみた
使用1回目はデイキャンプOKの河原、燃料には炭とロゴスの「エコココロゴス・ミニラウンドストーブ4」を2個使用して、2人で焼肉セット*1を食べた。
この時は、火起こしが初めてで、余裕がなく、撮影出来なかった。
2回目は、自作炭火起こし器の実験を兼ねて、少量の炭のみでフランスパンを焼いた後
お湯を沸かして、食後にコーヒーを飲んだ。
問題発生:肉汁が取れない
1回目は、肉をギリギリまで並べたうえ、肉汁が滴りやすい豚肉も焼いたので、外側も内側も、だいぶ汚れてしまった(汚すぎて写真を撮っていない)。
片付け時は、亀の子だわしやスチールたわしでは歯がたたず、油汚れをキレイに取ることが出来なかった。焼肉の臭いがプンプンする状態で、しばらく放置。
その後、インターネットで汚れの取り方を探していて、以下に紹介するロールパッドに出会った。
問題解決:ボンスター・ロールパッド12 個入 B-005
スーパーの台所用品売り場で発見して、12個入りで192円(税込)で購入*2。ダイソーに置いてあると噂されているが、私の近所には置いていなかった。*3
肝心の汚れはどうなったのかと言うと、今まで苦労したのが嘘みたいに、洗剤と水をつけてこするだけで、頑固な油汚れがツルっと落ちていった。
ボンスターで洗ったカマドがこちら。
(左から右へ)焼き網、ゴトク
(右から左へ)受け皿、灰受け
収納した状態
熱で色が変わってしまったのはどうしようもないが、汚れと焼肉臭は、キレイにとれた。もっとこすればまだ取れるかも。
カマドを使ってみて
組み立て簡単で安定感がよく、火の調整がしやすい
本体を開いて立てたら受け皿と灰受け、焼き網とゴトクを見てすぐ分かる穴と溝にはめるだけでOK。誰でもサクサクと、組み立てられるような構造になっている。
ゴトクを溝にセットすると、上部と囲いが一緒に固定されるので、安定感が良く、また、3段に調節出来て、火力調節が可能なところが良い。
また、正面が開いているので、火を使っている時でも、中に置いた燃料を動かしたり、足したりしやすい。
1人なら十分の大きさ&(火力が強ければ)2人でもイケる
コンパクトだが、火に勢いがあれば、大人2人で使用しても、ちょうど良いペースで焼ける。*4
ただ、火に勢いがつく前までに、ついつい具材を網に置きすぎて、肉と野菜が転がり落ちてしまったりした。
枝木や、固形燃料を、まだ燃やしたことがないので、これから試していきたい。
自作アルミ缶アルコールストーブ
防災を兼ねたキャンプ用品を、何年もかけて少しずつ集めている。
その中で、非常時に使用する燃料を探していてヒットした、燃料用アルコールと、それを使うアルコールストーブ。調べていくうちに、アルミ缶アルコールストーブが気になり、製作してみた。
不器用な私にも出来そうな2種類(以下Aタイプ、Bタイプとする)を完成させて、製作熱が治ったので紹介する。*1
Aタイプ
Aタイプは、こちらの動画を参考にさせて頂いた。
「The Original Beer Can Stove Video」 - YouTube
炎の吹き出し口数は12で、長さは、下の缶から少しのぞく程度。
Bタイプ
Bタイプは、こちらの動画を参考にさせて頂いた。
炎の吹き出し口数は16で、下の缶から、5mm~1cm程はみ出している。
燃焼実験
燃料はこちらを使用。
ドラッグストアで購入可能。1本で300円強。
実験状況や、条件などは以下の通り。
- 室温は22~24度(それぞれ別日に行った)
- 実験場所は台所で、換気扇は「強」
- 安全確保のため、セリアで購入したバットを下に敷いた
- 500mlの水が沸騰するのにかかった時間を計測
- 沸騰状況を確認するため、蓋はかぶせなかった
消火にはダイソーで購入したコップを使用(付属していたカラビナは、邪魔なのではずした)。
A、Bタイプ共に、このコップをかぶせられるよう、高さの調整を行っている。
それぞれの比較
Aタイプ:燃焼時の炎
何も載せていない状態
鍋を載せた状態
沸騰するのにかかった時間はこちら。
Bタイプ:燃焼時の炎
何も載せていない状態
鍋を載せた状態
沸騰するのにかかった時間はこちら。
Aタイプより1分以上早く、蓋をしたら、3分台で沸いてしまうかも。
実験後の本体比較
右がAタイプ、左がBタイプ。
Bタイプの方が火力が強い分、管の内側/外側の、黒ずんでいる範囲が広い。
表面の塗装を、やすりで削っていないモノの、実験後はこちら。
左側、Bタイプの上部は、傷みが激しいうえに変形しており、2回目の使用は怖くて出来ない。Bタイプを作るなら、表面を磨いておいた方が良さそう。
2種類の自作アルミ缶アルコールストーブは災害時使えるのか
※下記はあくまで私個人の見解です。
結論:怖くて使えない。
理由:アルミ缶が軽すぎて転倒のおそれがある。また、燃料用アルコールは液体なのでこぼした場合に広がりやすく、引火性も高いので、取扱いに十分注意する必要がある。
使用時の心理的負担が半端なく、心が落ち着かないであろう災害時に、使用できるとは到底思えない。私にとっては、趣味の世界に留まるモノかなというところ。
室内で安全が確保された状況、もしくは屋外で風のない日、周りに燃えるものが何もなく、かつ万全な風防対策を行えるような(アルミ缶を飛ばされないように覆う)状況だったら使用できるかも。
せっかく作ったのに、使用しないのはもったいないので、屋外でも、チャレンジしてみたいとは思っている。
作ってみて
アルコールストーブは奥が深く、調べたり作ったりするのに、どんどんハマってしまった。以下に、興味が湧いた方への参考情報を紹介。
缶のふた部分を外すのに使用したもの
ナイフは、力が必要なうえ、刃の痛みが心配だったので、缶切り(家にあるもの)を使用。
アルコール缶を磨くのに参考にしたWebサイトと記事
「接着剤不要 1缶だけで作るアルコールストーブ」さんの、のこちらの記事を参照にさせて頂いた。
曲げのコツ
私(ペンチは左手で使用)の場合、ラジオペンチの真ん中ではなく、右側を曲げたい場所に合わせると、狙ったところが曲げられる(若干斜めにはなるが…)。
*右利きの方は上記を「左側」に置き換えるとうまくいくはず。
自作アルコールストーブの情報を得られるWebサイト
「昨日から明日へと続く今日」:LittleBitWorks(りるびわ〜くす)さん
little-bit-works.cocolog-nifty.com
自作アルコールストーブの権威。アルコールストーブ以外も紹介されている。
最後に
実験時に、何回かヒヤッとさせられることがあった。
その1:最初に消火に使ったアルミ缶から作った蓋が、密閉不十分で、中の缶がジャンプ(プチ爆発)して、こぼれたアルコールに引火。
その2:着火してすぐ、燃料を入れた際に、知らぬ間に外にこぼれていたアルコールに引火。
*どちらもバットを敷いていたので、事なきを得た。
試される方は、燃料用アルコールの取扱いに最新の注意を払ってください。消火の準備も怠りなく!
*1:比較的簡単そうなモノを選んだはずだったが、それでも何度も失敗と試行錯誤を繰り返して、合計10缶近く作ってしまった。