自作アルミ缶アルコールストーブ
防災を兼ねたキャンプ用品を、何年もかけて少しずつ集めている。
その中で、非常時に使用する燃料を探していてヒットした、燃料用アルコールと、それを使うアルコールストーブ。調べていくうちに、アルミ缶アルコールストーブが気になり、製作してみた。
不器用な私にも出来そうな2種類(以下Aタイプ、Bタイプとする)を完成させて、製作熱が治ったので紹介する。*1
Aタイプ
Aタイプは、こちらの動画を参考にさせて頂いた。
「The Original Beer Can Stove Video」 - YouTube
炎の吹き出し口数は12で、長さは、下の缶から少しのぞく程度。
Bタイプ
Bタイプは、こちらの動画を参考にさせて頂いた。
炎の吹き出し口数は16で、下の缶から、5mm~1cm程はみ出している。
燃焼実験
燃料はこちらを使用。
ドラッグストアで購入可能。1本で300円強。
実験状況や、条件などは以下の通り。
- 室温は22~24度(それぞれ別日に行った)
- 実験場所は台所で、換気扇は「強」
- 安全確保のため、セリアで購入したバットを下に敷いた
- 500mlの水が沸騰するのにかかった時間を計測
- 沸騰状況を確認するため、蓋はかぶせなかった
消火にはダイソーで購入したコップを使用(付属していたカラビナは、邪魔なのではずした)。
A、Bタイプ共に、このコップをかぶせられるよう、高さの調整を行っている。
それぞれの比較
Aタイプ:燃焼時の炎
何も載せていない状態
鍋を載せた状態
沸騰するのにかかった時間はこちら。
Bタイプ:燃焼時の炎
何も載せていない状態
鍋を載せた状態
沸騰するのにかかった時間はこちら。
Aタイプより1分以上早く、蓋をしたら、3分台で沸いてしまうかも。
実験後の本体比較
右がAタイプ、左がBタイプ。
Bタイプの方が火力が強い分、管の内側/外側の、黒ずんでいる範囲が広い。
表面の塗装を、やすりで削っていないモノの、実験後はこちら。
左側、Bタイプの上部は、傷みが激しいうえに変形しており、2回目の使用は怖くて出来ない。Bタイプを作るなら、表面を磨いておいた方が良さそう。
2種類の自作アルミ缶アルコールストーブは災害時使えるのか
※下記はあくまで私個人の見解です。
結論:怖くて使えない。
理由:アルミ缶が軽すぎて転倒のおそれがある。また、燃料用アルコールは液体なのでこぼした場合に広がりやすく、引火性も高いので、取扱いに十分注意する必要がある。
使用時の心理的負担が半端なく、心が落ち着かないであろう災害時に、使用できるとは到底思えない。私にとっては、趣味の世界に留まるモノかなというところ。
室内で安全が確保された状況、もしくは屋外で風のない日、周りに燃えるものが何もなく、かつ万全な風防対策を行えるような(アルミ缶を飛ばされないように覆う)状況だったら使用できるかも。
せっかく作ったのに、使用しないのはもったいないので、屋外でも、チャレンジしてみたいとは思っている。
作ってみて
アルコールストーブは奥が深く、調べたり作ったりするのに、どんどんハマってしまった。以下に、興味が湧いた方への参考情報を紹介。
缶のふた部分を外すのに使用したもの
ナイフは、力が必要なうえ、刃の痛みが心配だったので、缶切り(家にあるもの)を使用。
アルコール缶を磨くのに参考にしたWebサイトと記事
「接着剤不要 1缶だけで作るアルコールストーブ」さんの、のこちらの記事を参照にさせて頂いた。
曲げのコツ
私(ペンチは左手で使用)の場合、ラジオペンチの真ん中ではなく、右側を曲げたい場所に合わせると、狙ったところが曲げられる(若干斜めにはなるが…)。
*右利きの方は上記を「左側」に置き換えるとうまくいくはず。
自作アルコールストーブの情報を得られるWebサイト
「昨日から明日へと続く今日」:LittleBitWorks(りるびわ〜くす)さん
little-bit-works.cocolog-nifty.com
自作アルコールストーブの権威。アルコールストーブ以外も紹介されている。
最後に
実験時に、何回かヒヤッとさせられることがあった。
その1:最初に消火に使ったアルミ缶から作った蓋が、密閉不十分で、中の缶がジャンプ(プチ爆発)して、こぼれたアルコールに引火。
その2:着火してすぐ、燃料を入れた際に、知らぬ間に外にこぼれていたアルコールに引火。
*どちらもバットを敷いていたので、事なきを得た。
試される方は、燃料用アルコールの取扱いに最新の注意を払ってください。消火の準備も怠りなく!
*1:比較的簡単そうなモノを選んだはずだったが、それでも何度も失敗と試行錯誤を繰り返して、合計10缶近く作ってしまった。
クリアホルダーケース LIHIT LAB CLEAR BOOK N−7675
仕事場では、しばらく手元に置く必要がある書類をクリアホルダーに入れているのだが、そんな状態のものが10枚ほどあり、問い合わせがあった際に、該当する資料を直ぐに探し出せず、困っていた。
そんな問題解決にぴったりの「LIHIT LAB CLEAR BOOK N−7675」を紹介する。
表
シール部分拡大
この商品の特徴が書いてある。
背表紙
開閉できるようになっており、シール説明によると「9mm×80mmのラベル」が入れられる。*1
今後クリアブックを買い足す必要が出てくれば、テプラで見出しを作るのも良さそう。
裏
表紙内側
左下に「ホルダーキープ」ポケットがある。
中に折りこむタイプのストッパー付き。
このポケットには、分類シールが入っていた。
他ページ(オープンポケット)
左右のページで、出し入れ口の方向が異なる(A3用紙も入れられる)。
拡大(右ページ)
入れてみた
拡大
感想
パラパラとめくって探せるので、山積み状態から引っ張り出すよりも、必要な書類を見つけるまでの時間が短くなった。収納力もあり、1つに2〜3枚のクリアホルダーを挟むことができる(中身が10枚ほど入っている、クリアホルダー3枚でも入った)。
ただし、中に入っている紙の枚数が多いと、当然重くなる。
16ポケットのうちのほとんどを、パンパンに詰まった状態で使うと、持ち上げるのに「よいしょっ」という声が出そうなほど、ズッシリと重みを感じるので、入れすぎに注意が必要だ。
先日紹介のアクティフ12インデックス フォルダーは、手元にある期間が短めの書類、今回紹介分は長めの書類用にと、使い分けをしている。
*1:上下5mmの余白が必要。